2023年11月10日コラム塹壕の中に無神論者はいない【コラム】東京支部 田尻潤子(翻訳業) タイトルは、敵兵の攻撃から身を潜めるような状況にいれば人は誰しも神を求めるだろう――これまでそうしてこなかった者でさえも――という意味の、英語圏でしばしば使われる格言だ(※1)。「人間とは神を必要とする生き物である」ということが「神は...
2023年11月10日コラム藤井先生の講義「死生観・人生論と生の哲学について」に参加して【コラム】 関西支部 N 去る9月30日、表現者塾関西支部の特別編として藤井編集長の講義が開催されました。 少し時を遡りますが、約1年前の11月に開催されたレジリエンスフェスティバルは余命宣告を受けたような衝撃を覚えた会でした。自然災害、外交や安保、経済、どの方面から見ても...
2023年11月10日コラム信州支部便り 10月版【コラム】 信州支部 前田 一樹 ※信州支部メルマガ配信より転載 信州支部 お問合せ:shinshu@the-criterion.jp ▼10月7日配信 少数者がつかむ「自己表現」の契機 ー藤井先生の講義から学ぶ言論の意味と表現者塾の役割...
2023年10月19日コラム情報リテラシーと天狗の跋扈【コラム】 東京支部 織部好み 昔、「知っていても人生の役に立たない、でも知っていたら楽しい」情報提供を主題とする人気TV番組「トリビアの泉」がありました。 視聴者は提供されるトリビアを半ばくだらないと認識しつつも、それを友人らと共有して楽しむ事を「ある種の余裕」と態度表明...
2023年10月18日コラム半ば無意識のもの ~第五回 信州学習会感想~【コラム】 関西支部 小町 #012 信州学習会感想 旅鞄とお弁当を手に、新幹線に乗り込んだのは朝の八時ごろでした。大阪から豊橋まで、新幹線であっという間に到着し、それから私は伊那路をゆく鈍行列車に乗り込みました。 列車は前方に連なる緑の山々に向かって出発し、やがて窓の外に...
2023年10月17日コラム信州支部便り 9月版【コラム】 信州支部 前田 一樹 ※信州支部メルマガ配信より転載 信州支部 お問合せ:shinshu@the-criterion.jp ▼9月1日配信 「無際限の自由」によって人生を無駄にしないためにー「宿命=必然性」について考える...
2023年9月16日コラム「罪の女」を石で打てるか【コラム】 東京支部 日高 光 人間は基本的に欲深い生き物です。あらゆる生物に共通の本能に直結するものから全くの奢侈に至るまで、多くの物を求めます。 しかし大抵の場合、現実は理想からは程遠いもので、実際には我々は多くの事を我慢せざるを得ません。いい年をして幼子の様にあれも欲...
2023年9月16日コラム早朝のスケッチ【コラム】 関西支部 小町 #011 自然のリズムと少しでも一緒に過ごしたいと思い、最近、私は朝早く起きるようにしています。以前よりも朝の時間が長くなったのですが、頭はまだぼんやりしていて、空を見たり、本に目をやったりして過ごし始めていました。ある朝、武者小路実篤の全集を開...
2023年9月16日コラム行き過ぎたリベラリズムの行く末を案じる【コラム】東京支部 梅園みつ子 アリエルやティンカーベル役を黒人女性が演じることに眉をひそめたら差別なのか。差別なんかではない。「ドラえもん」がハリウッドで実写化されるとして、のび太くんの役を金髪碧眼の少年がやるとしたら嫌だ。それと同じで、原作やアニメですでに出来上がってい...