2023年9月1日コラム往復書簡関西支部【コラム】 小町 #010 野上弥生子と田辺元の往復書簡集を借りて読んでいる。はじめ、私は二人が恋愛関係にあったことを知らず、この本を読み進めていた。 恋人同士でも、友達でも、家族でも、当事者が亡くなってからまとめられた書簡集を読むとき、いつも少なからず罪悪感がとも...
2023年6月15日書籍『愚見数則』を読んで【書籍】関西支部 小町 #008 父の書棚から何気なく、夏目漱石の随筆集を引っ張り出してページをめくっていると、そのうちの一抄『愚見数則』を読むように、父から薦めてもらいました。 ほんの僅かの分量ですが、書いてあることはずっしり重く、というより、漱石の小説はここから出発して...
2023年3月15日書籍『無常といふ事』を読んで【書籍】 関西支部 小町 #006 文学者の先生と手紙のやりとりの中で、それは私にとって本当にありがたいご縁で、先生は今の私の身の丈に合った、ちょっと背伸びをすれば手が届きそうな本を紹介してくださったり、私が記した文化への考えを広げて、一層深い考え方、助言をしてくださったり...