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信州支部7月定例会「浜崎先生特別講義」のお知らせ

〇内容 「文芸批評家 浜崎洋介先生」特別講義 テーマ「教育論」

〇日時 7月27日(土) 15:00~18:30(前半「講義」後半「テキスト読解」)

〇定員 30名

〇講義参加費 5000円(当日受付払い)

〇場所 松本市駅前会館 中会議室(第1)

 〒390-0815 長野県松本市深志2丁目3番21号

 電話 0263-33-2966

〇懇親会 19:00~22:00

 松本の郷土料理と3時間飲み放題付(8000円、受付払い)

 ※懇親会参加希望の場合、申込みフォームにてチェックをお願いします。


〇参加申込みフォーム


【浜崎洋介】表現者塾・信州支部学習会に向けて——「自然の教育」に因んで



【コラム】 信州支部 北澤 孝典(農家)


7月27日(土)の信州支部定例会は、表現者クライテリオン編集委員の浜崎洋介先生をお迎えして、「教育」をテーマにお話しいただきます。


浜崎先生には、信州支部立ち上げ以降、幾度となく足をお運びいただき、様々なテーマでご講義いただき、現在は信州支部顧問として、我々の活動を支えていただいております。


講義は、毎回有意義で、示唆に富む内容となっていることは、参加者の皆さんがよくご存じの通り。その後の日常生活における態度や判断に、少なくない影響を与えているのは、私だけではない、と思います。


特筆すべきは、夜更けの懇親会での社交ではないでしょうか。


参加者一人一人の、多岐にわたる酒呑み話に、真摯に応えられるその姿勢が、保守とは何たるかを体現してくれているように感じます。


今年から、拠点を京都に移され、言論空間のみならず、教育の現場にまで活動の場を広げられています。公私共々多忙を極められている中で、また今年も信州においでいただけることになりました。


浜崎先生と前田支部長の個人的な繋がりがあっての、大変貴重な機会であることは言うまでもありません。改めて、シンポジウムの開催及び支部の立ち上げ等、信州の言論活動にご尽力いただいた前田支部長にも感謝致します。


さて、今回のテーマである「教育」。


西部邁が、「決して解くことのできない難問中の難問。知識人にとって"躓きの石"である」と評した教育論について、ご講義いただく予定です。


折しも、我が国の首都東京では知事選が行われています。他自治体の首長を選ぶ選挙に、直接関係はないのかもしれませんが、同国の民主主義である以上、多くの主権者がどのような投票行動を行うか、大変興味深い選挙ではあります。


興味の対象は、多くの候補者によるパフォーマンスや広告報道陣がフリップに掲げる各イシューについてではなく、権力を誰に委ねるかの判断を下す大衆の価値基準が、どのように形成されるのかについてです。


価値基準(クライテリオン)の根底には、大なり小なり各人それぞれが受けた教育が関わっていることは、論を俟たない事実だと思います。


東京は日本の首都。政治・経済・文化、あらゆる社会的要素が一極に集中しています。私の母親の出身地でもあり、職場として過ごした、日常の場でもありました。


公的機関も営利団体も、乳児から成人、果ては老人に至るまで、非常に多くの教育施設が乱立しています。


そのように教育が行き届いている東京で、民主主義を象徴する選挙が、たった今繰り広げられいます。私の目に映るその社会的な活動は、無秩序なカオスそのものであり、大昔から予言されている衆愚政治(オクロクラシー)が、高度に教育された民をもって為されているように思います。


笑っていられないのは、田舎のエスタブリッシュメントは、いつも都に憧れて、都会的な教育環境を地方で猿真似しようとしていることです。


信州支部の主要メンバーにも、仕事として教育業に携わる方々も多く、また、私を含めて子育て中の方もいます。


隔月に行っている定例会での様々な議論も、入口は違えど、最終的に教育論に至る場面がこれまで多くありました。そこで今回、浜崎先生をお招きするにあたり、ぜひ教育について語っていただきたい、とお願いした次第です。


先生は、言論界の最前線に立たれていると同時に、学生の頃から教育の現場に永くおられた経験をお持ちで、上田市での講演会にお連れになられたように、子育て中の父親でもあられます。


決して解くことのできない難問ではありますが、避けて通ることもまた出来ない、必修科目と言えるのではないでしょうか。


混沌の現在を生き抜き、次代に社会を繋ぐ者として、一人でも多くの方に今回の講義にご参加いただき、少しでも議論が深まることを期待します。

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