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鉄とコンクリートの関係

  • 東京支部 泉
  • 2023年2月15日
  • 読了時間: 2分

【コラム】 東京支部 泉 早織

コンクリート構造物には鉄筋や鋼材が中に入っている。

鉄筋や鋼材が入っていない無筋のものもあるが、大型の構造物には必ず入っている。

この時の鉄とは、Feではなく、精製された鋼(ハガネ)であるが、便宜上、鉄(Fe)としておく。

コンクリートと鉄の関係

1. 鉄は酸に触れると錆びる性質があるが、コンクリートはアルカリ性なので

コンクリートの中にある鉄は錆びにくい。

2. コンクリートは圧縮力には強いが、引張力には弱い。

引張力に強い鉄を中に入れることによって、引張力に耐えられるようになっている。

3. コンクリ―トと鉄の熱膨張率は、ほぼ同じである。

鉄とコンクリートの関係を見たとき、私はまるで夫婦のようだと思う。

鉄とコンクリートは、

まったく異なる物質であるが、それゆえお互いの性質の足りないところを補いあい、

まったく異なる物質なのに、暑い時、寒い時、同じように伸び縮みして、

構造物として人々の生活を支え、自然の力に耐えている。


私は、「よくぞ、このように相性ピッタリな物質を自然界に存在させてくれました!」という気持ちになる。結婚したての多くの夫婦はそのように感じているのではないだろうか?(お見合い結婚も少ない時代なので、嫌々結婚する人は少ないだろう)

「ふたりの者が、もし約束しなかったら、一緒に歩くだろうか。」

アモス書 3章3節

日本語では「約束」と訳されているが、英語ではagree「同意する」という単語が使われている。


全く異なる環境で育った2人が、

好きな食べ物が異なっていても、

趣味が異なっていても、

何らかの事情で離れて住んでいても、

お互いの想いを確認し合い、同じ方向を見つめて一緒に歩いていくのが、理想の夫婦の形だと思う。


日本人は空気を読むから、なぁなぁなことが多く、責任の所在が曖昧でハッキリしないことがある。

プリマリタルカウンセラーの石井希尚氏は、「何も言わずに付いてきてくれる妻というのは、男性にとっては居心地が良いものだが、何も言わない妻が一番危険」だと言う。


「分かってくれている」と勝手に思い込んでいたら、ある時帰宅したら妻も子供もいなくなっていたとか、突然離婚を言い渡されるとか、予期せぬことが起こるかもしれない。

「よくぞ、こんなに相性ピッタリな人をこの世に存在させてくれました!」という気持ちを忘れないで、お互いの同意を確認しながら歩いていければ、日本の離婚率も下がるのではないかと思う。


1 Comment


Guest
Feb 22, 2023

風の様な関係、空気の様な・・・想いが何時も一致と思い込んでいるのは片方だけ。

大正生まれの方は常に終始無言で(風を読め!!…)と威風堂々

昭和生まれの方はお互いが以心伝心(良き理解者と勝手に自負)ところが定年離婚

平成時代は訳の分からない内に瞬間噴射で同棲・同居⇒ルームシェア―の隣人的関係

令和については未曽有の世界、男尊女卑は間違いなく起きる事は皆無となった

東も西も民族的な関係性の異なりは無くも団結心は強固、今の日本は誰の国?自分には関係が無い

と他国とは異なり薄い関係・・・然しこの様な風土にし、一人当たりの年間所得を西洋を始め

中国・韓国などの比較でも以下となった現況、30年の失われた国家にだれがしたのでしょうか?

夫婦と言う絆が変わってきた今日、生命を絶え間なく生き続ける姿の違いも影響の因果関係を感じます。バンブー66

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