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新年のご挨拶 信州支部・岐阜同好会

【信州支部より年頭のご挨拶】 信州支部長:前田 一樹

表現者塾信州支部は2021年に長野県にて行われた、「信州松本シンポジウム」において誕生しました。新生『表現者クライテリオン』になってから、改めてスタートした表現者塾として初めて誕生した支部となりました。


発足から念頭においてきたのは、「クライテリオン読者が出会い、学び、発信する場を作る」ということでした。というのも、クライテリオンは毎号、日本をとりまく「政治、経済、文化、社会」における重要な問題について密度の濃い議論が展開されておりますが、それを受け止める読者・国民の側、とりわけ地方でその問題提起を受け止め咀嚼する作業は、一人ひとりの読者個人に委ねられており、それを共同で議論できる場が皆無だったからです。


これほどまでに大きく多岐に渡る重要な問題を、たった一人で受け止め咀嚼し、そして、なにがしかの行動に転換するのは至難のざわという他ありません、問題意識だけが日増しに高まり、絶望感と閉塞感だけに囚われてしまうことにもなります。


それを脱するためには、まずは話せる仲間との「出会い」が必要であり、そこから諸問題に関して「議論」を交わし、その「輪を少しでも広げていく」という道筋をつけることが有効だと考えたのです。


そんな問題意識から立ち上がった信州支部は、


①「出会い」の機会として交流会の開催。

②「学び」の機会として、編集委員の浜崎先生や柴山先生を招いての学習会と、読者定例会にてクライテリオンの記事に関する議論の実施。

③新たに「発信」の機会として、信州支部の集まりに参加しているメンバーが自分の探求しているテーマをアウトプットする、「レポート発表会」の実施(ここで出た成果を、外に発信していくためのネタ出しの意味合いを持っています)。


という活動を行ってきました。


まだまだ集まるメンバーの人数は少なくはありますが、当初の目標であった、「地方のクライテリオン読者が集い、語り合い、発信していくための場づくり」が現実のものとなり、定例会や学習会の実施を通じて長野県のクライテリオン読者の関係性が育まれ、連携して支部を運営する体制ができつつあります。


よって、今年2023年も、これまでの方針である「出会い、学び、発信」をテーマに、長野県という地方の言論状況に、少しなりとも好影響を与えるクライテリオン読者の共同体になれるよう地道に活動を継続していきます。


長野県在住の方は、是非一度、定例会に足をお運びください。また、県外の方も、編集委員や執筆者の先生をお招きした「信州学習会」にご参加いただき、学びを深めていただくとともに、信州の自然や文化に触れる機会を持っていただければ幸いです。


最後になりますが、本年4月29日(土)、長野県須坂市にて「小幡敏先生」をお招きした、軍事や安全保障に関する学習会を企画しております。詳細は後日、クライテリオンのHPやメルマガで告知をしていきます。


本年も信州支部を何卒よろしくお願い申し上げます。


《支部活動への参加希望やお問い合わせ》

信州支部メールアドレス:shinshu@the-criterion.jp



【岐阜同好会より年頭のご挨拶】 岐阜同好会長:林 文寿

 令和5年明けましておめでとうございます。岐阜同好会の企画をやっております、林と申します。気分を新たに、新年を言祝ぎたいと思います。新しい年に際して、表現者塾生、クライテリオン読者の連携の一つの形として、こういった発言の機会を頂き光栄です。


 岐阜同好会のご紹介をしますと、活動が始まったのは昨年令和4年からになります。きっかけは信州支部よる企画された松本シンポジュームに私が参加し、信州支部の前田さんと知り合う機会を得たことにあります。それまでは単に表現者クライテリオンの1読者だった私でしたが、シンポジュームに集まった参加者と空間を同じくする事で、意識が変わったような気がします。表現者クライテリオンという雑誌から何かしらの触発を受けて、この会場にはこれだけ人が集っている。今まで1人で雑誌を読んで悶々と絶望を感じている自分でしたが、この悶々とした問題意識を共有できる人たちが居る事を知る機会になりました。その後、前田さんのご尽力を得て岐阜県民を中心として活動することを目標に岐阜同好会を始めることになりました。

 同好会という名が示す様に、現在の会員の中には表現者塾生はいません。表現者クライテリオンに目を通し、その中にある思想に触れようとする意思がある方々が有志で集まっています。現在は3ヶ月に一度程度の間隔での会合を企画しています。


 何故私が1読者に飽きたらず、同好会を始めたのかについては、自己の研鑽のための社交の場を必要としていたからです。目の前の現実から目を逸らさず、虚無に陥らず生きる為に、思想をそして自分の生き方について、表現者クライテリオンを通じて研鑽する場を作ることが同好会の目的だと考えています。

 参加者の年齢や職種は様々で、今まで辿ってきた経験や思考などについての会話は千差万別です。しかし、それでも会話が成り立ち、深みある会話になっていくのは興味深いと常に感じています。それは顔を突き合わせて語り合う中で、自分の中から生きた言葉を見つける事ができるからではないか。それが人が集う場、社交の場の力なのだろうと同好会を開く度に感じます。

 参加者が其々にこの社交で得たものを明日の自分の生き方(基準)に小さくても繋げていくことができるならば、岐阜県の片隅で数人が集まる会であっても、その意味は決して小さくないように思います。岐阜県という都道府県マイナーランキングで上位に来ると思われるような県でも、活動ができる同好会活動です。

 地方のクライテリオン読者の中でも同じように同好会が発起される事を願っています。読者の点が線に繋がる事の意味は、大きいのではないでしょうか。


《岐阜同好会への参加希望やお問い合わせ》

信州支部メールアドレス:shinshu@the-criterion.jp (信州支部を窓口とします)


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