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新年のご挨拶 信州支部/岐阜同好会



信州支部:前田 一樹

信州支部より年頭のご挨拶―信州支部のこれまでと、今年の活動について

 

「表現者塾信州支部」の支部長を務めています、前田一樹です。はじめに元旦に能登半島地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、信州支部は2021年に長野県松本市で「表現者クライテリオン・シンポジウム」を開催させていただいたのを機に立ち上がった支部で、今年で活動を始めて4年目となります。

 

これまで、

 

「クライテリオン流の【保守思想】を長野県で共有する」

 

ことをテーマに、長野県内のクライテリオン読者が集う交流会。クライテリオン執筆者の先生を招いた学習会。活動が軌道に乗ってきてからは、隔月で定例会を開催してきました。

 

試行錯誤しながら地方にて支部を運営していくなかで、長野県在住のクライテリオン読者の繋がりができ、お互いが考えてきたことを議論できる共同体(コミュニティ)ができたのが、最も大きな成果だと考えています。

 

日本の内外を巡る様々な問題に高い関心を持っていても、いまの日本の状況ではそれを周囲と共有できないことが往々にしてあり、そのギャップからくる孤独によって、思想や問題意識を持つこと自体に疑問を持ち投げ出したくなることもあります。

 

なので、まず「けっして一人ではない」こと、「思想や問題意識を持つこと自体に意義がある」ことなのだ、といのを確認できる仲間の存在は貴重になるからです。

 

この共同体は外部に対して直ぐに大きな力となるものではありませんが、思想は長期的なスパンで、世代をまたぎバトンを渡していくなかで、間接的でかつ根底的な「思考」のレベルに影響を与えていくものだと思っています。

 

いまはどんな小さな共同体であっても、クライテリオン流の「保守思想」という共通の関心を持っている者同士が、切磋琢磨し、思想を紡ぎ、次の世代にバトンを渡していくことで、長野県内にてこの思想を波及させていく「足場」となることを信じ活動を継続していく決意でおります。

 

最後に今年の取り組みについてのご案内をお届けして、新年の挨拶とさせていただきます。

 

①定例会(奇数月第4土曜日)

 

信州支部の活動の基本は、隔月の「定例会」になります。

 

内容は、保守思想に関係する豊な学識をお持ちの先生をお呼びしての講義となります。年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)開催していきます。

 

講義が入らなかったときは、『クライテリオン』の最新号の感想交流を行っていきます。

 

長野県在住で『クライテリオン』の議論に関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

 

②「信州支部メルマガ」での情報発信

 

昨年から支部長の私から「保守思想に関する短いエッセイ」の発信を始めました。

 

庶民目線でどう「保守思想」を生活に位置付けていくためのヒントを提供する目的で発信をしていますが、多数の反響をいただいています。

 

また、今年からは、新たに「信州支部メンバー」によるメルマガも、毎月月末の日曜日に配することになりました。

 

教師、農家、地方公務員など、それぞれが地方(長野県)で生きる庶民として、保守思想に関心を持ち、自分の仕事や生活、身を置く社会のなかで、それを活かす方針を探っている面々ばかりです。

 

こちらも、「地方に生きる庶民にとっての保守思想の意義」という観点から、『クライテリオン』本誌とは違った、「地方性」という側面から、保守思想についての知見を得ることができる内容になにしていきたいと思いますので、ご期待ください。

 

上記の「定例会」と「メルマガでの情報発信」を2つが信州支部の活動の柱となります。

 

定例会の各回の講師やテーマなどの詳細については、「信州支部メルマガ」でご案内しております。そちらの情報を知りたい方、また「信州支部メルマガ」の記事に関心を持っていただいた方は、下記のリンクから信州支部メルマガへの登録をお願いいたします。

 

ということで、本年も「地方から保守思想を発信し、紡いでいく表現者信州支部」をよろしくお願いいたします。

 

表現者塾信州支部長 前田一樹


お問合せ:shinshu@the-criterion.jp



岐阜同好会:林 文寿

 岐阜同好会の林文寿です。

 令和6年1月1日に能登半島地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 年始より五里霧中の日本社会において、益々「表現者塾」「表現者クライテリオン」の言論活動が、世の中に拡がっていくことを祈念しております。

 我々は同好会という小さな集まりであるにも関わらず、雑誌や表現者Linkageでも紹介していただき大変光栄に思っております。

 昨年のクライテリオン岐阜同好会の活動としては、3ヶ月に1回程度の交流会を開いてきました。機会が合う時には、信州支部の勉強会に岐阜同好会として参加させて頂き、講師の先生や他の支部の方々と交流をしてきました。大きな活動成果としては挙げられませんが、細々としてでも「表現者クライテリオン」を通じての意見交換の場を作る事を続けてきました。参加人数が目に見えて増える事はありませんでしたが、集まる同好会の方々は自らに軸を求めている人だと感じます。

 先ずは「表現者クライテリオン」の思想、言論に共鳴し雑誌を読むことから始まり、一歩先へ踏み出すことができるかどうかが大きな鍵だと思います。雑誌を読んだ想いを人と深く語りたいと思ったその時に、その社交の場所が有るか無いか事は大きな違いです。地方の岐阜ではありますが、その一歩の場として、岐阜同好会があることの意義だと思い活動しています。

 活動内容として。先ず会の主旨である、「クライテリオンの読み合わせをする」事で参加者からの意見により、内容を深く理解できると感じています。その他に書籍などの感想を話し合い、文学、歴史、宗教などの興味が広がりました。

 今年の活動目標として。①雑誌の読み合わせ②参加者が主体となっての勉強会(例えば、職業や興味のある分野などを思想的な考察を交えて分析紹介する。論語などを学ぶなど)③講師を呼んでの勉強会④他支部との交流(他支部の定例会へ参加など)⑤歴史的な場所へのツアー等。

同好会の方々とそんな活動ができれば思っています。

 思想という本来人間の生には欠かせない大事なものを、自らに育て保ち続ける。その意志を確認する場所。地方の小さな活動ですが、それを大切にしていきたいです。


お問合せ:shinshu@the-criterion.jp


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