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女子高校生からのインタビュー!

9月30日
読了時間: 3分

【コラム】 信州支部 長谷川 正之 (経営コンサルタント)


先ごろ、知人から突然電話があり、「ある女子高校生からのインタビューを受けてほしい」との依頼。「エッ!」っと、驚きつつ内容を確認し会うことにしました。


彼女が私に聞きたいことは、「外国人との多文化共生について、私の地区での状況を教えてほしい」「そしてどう相互理解を進めるか、具体的に考えたいのでアドバイスを」。学校での自由研究として取り組んでいるとのこと。


町内にあるモスク(イスラム教における礼拝堂)に見学に行き、イスラム教の皆さんとも話す機会を持ち、イスラム教徒のハラール(許されているもの)やハラーム(禁じられているもの)についても調べ、私よりよっぽど詳しい。


私のささやかな経験としては、町内自治区の区会議員や区長の時に、「川ざらい」「夏祭り」等で外国人(イスラム教徒やミャンマー人等)と区民が一緒に活動し楽しむ機会を持てたことです。


その時は、日本語を話せるキーマンの外国人がいて、コミュニケーションはそれなりにとれ、問題なく対応できました。私たちのウエルカムの姿勢と、このキーマンとの信頼関係を作れるかどうかが重要と話しました。


彼女にとって参考になったかはわかりませんが、あとは私の思っていることは何かと聞かれ、日ごろ考えていることを以下のように話しました。


まず、「多文化共生」とは、国や民族などの異なる人々が互いの文化的な違いを認め合い、地域で共に生きていくことです。そこで私が思うことは、「違いに目を向ける」よりも、「互いの共通点を見つけていく」ほうが楽しく、徐々に心の距離も縮めていけると思うのです。


特に、「食べること」の話題は、民族が違っても「同じ食べれるものは何かを探っていく」ほうが面白いし、話も弾みます。


それにはまず、私たちが長野県のこの地を知ることから始まります。この地で収穫できる農産物は何か、どんな食べ方をするのか、知っていることが基本です。相手の外国でも収穫できるとわかれば、どんな形状なのか、どんな料理をするのか等。


料理の基本形として、火を中心とする水・空気・油の四面体で考えるモデルがあり、火―油:揚げ物、火―空気:焼き物、火―水:煮物があげられます。土地や国柄によって、料理方法や調味料、食文化等の情報交換をできると思います。「美味しい」と感じたならば、身振り手振りで表現すれば理解し合えます。


「グローバル(世界)とはローカルの集合体である」という考え方は、「共通」と「相違」をお互い理解し合うことで共存し、一つの世界(全体)を形づくっていく姿勢でもあります。


この地を知り考えることは、「シンク・ローカリー」。そして世界のローカルとつながっていくことは「アクト・グローバリー」。そんな話を、少し熱っぽく伝えました。


最後に彼女が、「小中学校では『異文化共生』をどう教えているのかな」とポツリとつぶやきました。その言葉が気になり、別れた後、知り合いの教育長さんに連絡し、なんと会ってもらえることに。彼女は大変喜んでいました。


彼女は5か月間、私を含む10人ほどのさまざまな大人にインタビューし、学んだことを1枚のポスターにまとめたと連絡がありました。「意外と知らないイスラームについて」と見出しにあり、「ムスリムって?」「イスラームの5つの柱」「礼拝」「食事」などコンパクトにまとめてあります。もう少し書き加えてもいいのに、と感じましたが……思い直しました。


見た人は、シンプルだからこそ、さらに自分が知っていることを見い出し微笑むこともあるかなと。共生するには、書き過ぎないこと。見た人の知識も加えてこのポスターは成り立っていると思えば、なかなか意味のある余白を活かした啓発ポスターではないでしょうか。


以上、私も知人から受けたバトンを別の知人に渡すことができ、「大人達がリレーし次世代を支援する」産物として、意義あるポスターになったと思います。

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